先生の白い嘘を盛大にネタバレ!最終回の考察&感想まとめ

鳥飼茜先生の「先生の白い嘘」、読了しました。こんなに読むのに疲れた漫画ってある!?というくらい、どろっどろした人間関係が凄まじかったです。

過去には”すごい漫画”に選出されたこともあるようで、その理由がとてもとても・・・わかるような気がしました。人間関係の複雑さを、最後はきれいにまとめてくれた鳥飼先生の思考力の高さよ…。

 

女性の弱さと強さを、一気に垣間見た気がしています。誰もが一度は感じたことがあるだろう、人間としての”闇”をきれいに描いた作品だったな。

 

まんが猫
結末どうなるの!って思いながら読んでましたが、伏線も回収してきれいに終わった物語だったなと…。
まんが猫
一言で良い話!とは言いづらいけど、早藤の闇の深さに震えたよ…。ここまで人間こじらせちゃうとやり直しにくいよね。

 

 

先生の白い嘘を盛大にネタバレ!

 

鳥飼茜先生は、「きらきらな少女漫画は他のをみたらいい。私は人間がみたくない部分を描く!」と何かのテレビでお話をされていて、

気になって読んだのが先生の白い嘘でした。

 

まんが猫
いやあ、もう期待以上のどろどろ感。。それだけじゃなく、何か、こう心に重みが残るこの終わり方…!

 

まんが猫
ねえ、これってハッピーエンドだったの?なんかハッピーエンドのような、そうじゃないような・・・頭がワニワニパニック状態\(^^)/

 

 

ひとまず大まかなあらすじからまとめて、最後の結末まで一気にまとめていきますね。

先生の白い嘘の人物相関図

主な登場人物をまとめます。(まとめていて、これだけでもかなりどろどろしているな、ってなりましたw)

 

 

主人公:
原美鈴(高校教師、早藤からレイプをされている)

親友:
美奈子(早藤の婚約者、早藤との子供を妊娠する)

親友の婚約者:
早藤(多くの女性にレイプする気狂い男)

主人公の生徒:
新妻(女性にレイプされたことのある男子。美鈴が好き)

主人公の生徒:
ミサカナ(いい子を演じる女子。実の兄に性的暴力を受ける)

早藤の不倫相手:
玲奈(早藤にレイプされ、不倫関係に。美奈子と早藤との子供を堕させようとする)

 

親友の婚約者から定期的にレイプをされ続けるとは・・・。なかなか反撃できない主人公の、恋をして、いろいろな出会いや出来事があって、どんどん成長していく姿を描いている絵力がとにかくすごいです。

 

先生は白い嘘の大まかなあらすじ

 

主人公は高校教師をしている、原美鈴24歳。とにかく真面目で彼氏もおらず、自分は「損をする側の人間」と人生にも悲観的。自分に自信ももてないでいる。とにかく暗い。

そんな美鈴には、美奈子という親友がいる。ただ親友というのは名前だけのような関係で、美奈子は美鈴を見下しているし、美鈴は美奈子のことをあまりよくは思っていなかった。

 

美奈子の婚約者である早藤から、定期的にレイプをされている美鈴。早藤に行為中の写真を撮られ、その写真で脅され早藤の言うなりになっていた。

 

そんな美鈴を気にかけているのが、美鈴の生徒である新妻。自身も女性からレイプされた経験があるため、美鈴に興味を持ちあらゆる手で救おうとする。いつしか美鈴のことが気になる存在に。

 

美鈴にとっても新妻は大切な存在になるが、高校教師と生徒という関係性のため、どうしても踏み込んで付き合うことにためらいがある美鈴。

 

そんな新妻のまっすぐに美鈴が好きな思いを側から見て、新妻のことが好きになるミサカナ。ミサカナは美女でいい子のため先生たちからも評判がいい。

だが実際は、彼女も実の兄から性的な嫌がらせをうけており、男性に対して偏見をもつ闇があった。

新妻と美鈴の関係を引き裂こうと動く。

 

そんな中、美奈子が早藤との子供を妊娠。妊娠してから、早藤のヤバさがどんどん悪化する。

美鈴以外にも、レイプをしている女が複数いた早藤は、その相手の玲奈という女性ともトラブルに。

 

玲奈との関係を切った早藤は、美鈴を脅し自分の存在意義を確認しようとするが、新妻の影響により自分を取り戻した美鈴は初めて早藤に抵抗し、抵抗した美鈴に切れた早藤は美鈴に暴力を振るい大怪我をさせることに・・・。

 

そして学校では、美鈴と新妻の関係を妬んだミサカナが、二人の関係を学校にばらしてしまう。

 

 

先生の白い嘘の最終回のネタバレ

 

とにかく色々と平行線でトラブルが続いていくこの漫画。

 

こんなに嫌なことって連鎖するの!?と言うくらい美鈴の周りでは、負の連鎖がひしめき合っているように思います。

 

早藤から暴力を受けた美鈴は、ラブホテルで一人取り残されることに。そこにやってきたのは、親友の美奈子。

 

家にいる早藤の様子がおかしく、スマホを勝手に盗み見て、このラブホにやってきたのだった。美鈴の姿を見た美奈子は、泣いて美鈴に謝る。

旦那である早藤が犯したことを、美奈子はずっと知っていて、知らないふりをしていたのだった。

 

早藤は今まで”男の力”で従わせてきた美鈴が、初めて反抗したことがきっかけで、過去の自分のトラウマに苦しめられ精神的におかしくなっていく。終いには自分で人生を終わらそうと、首吊り自殺を図るも美奈子に見つかり失敗に終わる。

その後、警察に自主し拘置所に入る。

 

ミサカナに、新妻との関係を学校にバラされた美鈴は高校を退職することに。次は中学の保険の先生になるべく勉強からスタートする毎日。

新妻は長かった髪を坊主にし、今までと同じように高校生活を過ごしている。美鈴とは変わらずに連絡はとっている。

 

まんが猫
とにかくこの物語の一番の悪役であった早藤が捕まったわけよね。これがこの物語がハッピーエンド?と言える由縁なのかな。。

 

 

まんが猫
早藤は早藤でいろいろあったとは思うけど、だからって人を傷つけていい理由にはならないし。美鈴にしたことを本当に悔いてほしい。美鈴の時間は戻ってこないんだし。

 

 

美鈴と新妻の結末は?

最後のシーンでは、高校を卒業したであろう新妻くんが、美鈴の家の庭の手入れにきているシーン。

そこで発せられる言葉から察するに、二人の関係は美鈴が高校をやめてからも続いていたことがわかる描写がいくつもありました。

 

「この前と同じ栗羊羹」

「この前の続きがしたいです」

 

この言葉から、もう察することができるように・・・、二人の関係は続いていて今後もなお続いていくだろうということを示唆しています。

 

先生と生徒という関係からも解放され、早藤という敵からも解放され、ようやく二人の穏やかな日々がスタート!といったところでしょうかね。

 

ミサカナの結末

新妻のことを自分のものにしたかったミサカナは、美鈴と新妻がカフェで二人であっている写真を友達に拡散させ美鈴と新妻を追い込みます。

しかしミサカナ本人も「悪いことをした」自覚はあり、飛び降り自殺を測ろうとしますが、新妻に止められます。

 

ひどいことをしてもなお、自分に感謝の気持ちを伝えてくれる新妻に、生きることを決めます。

 

早藤は結局逮捕されたの?暗い過去とは…?

前述したように、早藤は自ら自主して捕まります。自殺をしようとして美奈子に助けられた早藤は、「女の人を犯した」と警察に告白します。

 

そもそも早藤がなぜこんなに気狂いな男になってしまったのか?というと、それは過去が大きく関係していました。

早藤の両親は、父親が母親に日常的にDVを行っており、そんな家庭で育った早藤は”女の人”に暴力を奮うことで過去の自分のトラウマを正当化しようとしていたんですね。

高校になってはじめて性行為をしたときに、その歪んだ感情が確率されてしまい、その後は処女や自分より立場の弱い女の人を痛みつける人生を送ることになったのでした。

 

美鈴にはじめて反抗され、今までの自分を大きく否定された気持ちになり、今まで隠してきた闇に支配され自分が追い込まれていた早藤。

会社にも行かなくなり、拘置所に入っても生きる気力のなくなったような顔をしています。

 

美奈子とお腹の子供はどうなった?

美奈子は早藤の自殺を防いだあと、破水。子供は無事に出産し、男の子の母になりました。

 

拘置所にいる早藤の元には今でもずっと通っていて、いつまでも自分が早藤を支えていく、という決意をします。

美奈子は早藤の悪い素行を全て知りながらも、”いい嫁”であることを選んで早藤を受け入れてきました。美奈子で、単純に早藤を愛していただけだった人生なんですよね、きっと・・・。

 

先生の知らない嘘の考察&感想まとめ

 

なんというか、この物語は、人生に不器用な人の集まりのような印象ですね。ある意味これがリアルなのかもしれませんがね。

生きていくと、どうしてもいいことばかりではないですし。多くの漫画のように、全てがハッピーエンドになるわけでもない。

 

誰だって自分が一番大事だし、自分が手に入れたいものを手にしたいし、自分を常に満たしていたい。これが本質のような気がしますよね。

 

まんが猫
特に早藤は、過去のトラウマの塊というか・・・、力でねじ伏せていただけで誰よりも心が弱いのは早藤だったというか。。
まんが猫
あんなにたくさんの女性に愛されてるんだから、もっと早く素直になればよかったのにな・・・。そういう”危うさ”こそがモテてた理由かもしれないけど・・・。皮肉なものだ・・・。

それでいうと、 美鈴と新妻の高校教師&高校生の恋愛は、少女漫画要素っぽくて唯一安心できるシーンだったかなって。

二人のシーンは、どこかいつも優しさがありましたし、安心感のある二人だったな。

 

早藤のシーンはどうしてもイライラが募るし、「ああ、もうこいつ本当に最低!」ってなっちゃうので、不幸になってほしいとしか思えなかったというか。。

女性の弱みを握って脅すって本当に最悪ですからね。

 

まんが猫
でもそれで泣き寝入りするだけだと現状は変わらないから、美鈴のように何かアクションを起こさないと何も変わらないよってことも鳥海先生は伝えたかったような気がします。

 

 

 

美奈子はなぜ早藤の素行を黙っていたのか?

そして唯一ひっかかったのがここ。

 

まんが猫
美奈子、全部知ってたんかーーーーーーーい!!!!!

ですよねw

 

美奈子も大概歪んだ愛を持っているというか・・・、早藤のことが本当に好きだったんだね、って思いました。

 

早藤をずっと純粋に好きだったのは美奈子だし、美鈴とのことも玲奈とのことも、おそらく他の女の子のことも全部知って知らないふりを貫いていたわけですよね。

自分の寂しさを埋めるために、子供も作って。

 

最後の最後まで、早藤を犯罪者にしないように、美鈴をラブホで助ける時も必死に早藤を庇っていたはずなのに・・・、早藤が自殺しようとしたところを見て、一気に何かがきれちゃったんでしょう。

 

「あ、もうこいつ、自分だけ楽しようとしてる」って思ったのかもしれません。

美奈子のおかげで早藤は生きることを決められ、罪を償うことができるわけですからね。

 

美奈子はある意味一番の被害者でもあり、早藤を止められなかった加害者でもあり。とにかく幸せになってほしいです。難しそうだけど。

 

まとめ

 

重たい漫画だった・・・。でもきっとこれが人間のリアルですよね。今こうしている間も同じようなことが起こっているかもしれないですし。

全てが全てハッピーエンド!となるはずがない。だからこそ、私たちは生きていくんでしょう。

 

とはいえ、最後まで一気に読んで、一番最初に思ったのは「しんど・・・!」でした。w

こんな人生だったら、すぐにリセットして再スタートしたくなるなあ、なんて。